卒業生の活躍

卒業生たちは、
今日も未来へ突き進んでいます

本校でリーダー教育を受けた生徒たちは、
就職先や進学先で自らの夢をかなえるために努力し続けています。

卒業生の紹介

東京大学 教養学部 文科一類/伊藤 康陽(2020年 卒業)
東京大学 教養学部 文科一類/
伊藤 康陽(2020年 卒業)

ルールと自由が両立するハウス生活

様々な地域から集まった家庭環境も違う生徒達が24時間ともに暮らす海陽のハウス生活は、ただ楽しいだけではなく、多様な価値観に触れ、自らの考えも深めることができる環境でした。共同生活の中にはもちろん厳格なルールもありますが、その中でどのように行動すればより楽しく、より有意義に過ごせるか、友人やハウススタッフと話し合いながら自ら考えたことを実現できる自由が両立していました。
“国連で働く国際公務員になる”という私の夢は、ネイティブの先生による少人数制のAEC(アドバンスド・イングリッシュ・クラス)での学びや、会長を務めた模擬国連同好会での経験が大きく関係しています。特に模擬国連では高校2年の時に日本代表派遣団として世界大会に参加し、ニューヨークの国連本部をはじめとする国連機関に訪問する機会をいただきました。他の学校では経験できないような様々な出会いや出来事が、6年間の生活を充実したものにしてくれました。

イーストアングリア大学 経済学部 経済学科 修士課程(イギリス)/市川 裕太郎(2016年度 卒業)
イーストアングリア大学 経済学部
経済学科 修士課程(イギリス)/
市川 裕太郎(2016年 卒業)

ハウスで教わったことが、
大人になって腑に落ちる

海陽ではどの先生の授業もアカデミックで個性的なもので、さまざまな視点から深い学びを得ることが出来ました。こういった学習の過程を通じて、より広い視野を身に付けたいという思いから教養課程(リベラルアーツ的教育)のある大学への進学を志望するようになりました。また、図書館で読んだ偉人の本やイートン校のサマースクールでの体験も、現在の進路に影響を与えています。
ハウス生活では、ハウスマスターやフロアマスターから「大人になるとはどういうことか」を学びました。時には迷惑をかけることもありましたが、その度に真剣に叱ってくれたことを今では本当にありがたく思います。また、リーダーシップを発揮している先輩が自分にとってのロールモデルのような存在になり、憧れを抱いていました。当時ハウスで教わったことが、今になって「そういうことだったのか」と腑に落ちることが良くあります。そして、そんな時にこそ「海陽学園に入って良かった」と実感します。

キュリー株式会社 代表取締役/王 昌宇(2015年度 卒業)
キュリー株式会社 代表取締役/
王 昌宇(2015年 卒業)

夢を語り合える環境が、
夢の実現につながっていく

海陽ではイギリス・イートン校への派遣や韓国・ハナ高校シンポジウムをはじめ、挑戦の機会がたくさんありました。一方で、大学に入ると他校出身の学生の中にはそういった機会や情報に恵まれない人が多いことがわかりました。そういった問題意識から、海陽の同期と一緒に起業をして、教育の情報格差問題に取り組みながら学校外での教育機会を創出しています。会社を経営していくうえでも、海陽がそうであったように”夢を語り合える環境であること“を大切にしながら、それぞれが目指す理想の教育を作り上げるために日々努力しています。
ハウスではフロアマスターとの日々の何気ない会話から、どんな仕事をして、どんな成功や失敗があったか、大学生活をどのように過ごしていたか、など多くのことを教わりました。ハウスマスターからもプレゼン大会に向けた個人指導を約1ヶ月間にわたって受け、鍛えていただきました。そこで教わったことを今度は自分が後輩に伝えることになり、その体験が現在の仕事を手掛ける“はじめの一歩”になっていると思います。

トヨタ自動車株式会社/吉村 丈一郎(2014年度 卒業)
トヨタ自動車株式会社/
吉村 丈一郎(2014年 卒業)

ハウスに帰る日が近づくとワクワクした

大家族のように過ごす毎日がとにかく楽しくて、帰省をする時には少し寂しく、新学期前に帰寮日が近づいてくるとワクワクしていました。ハウス生活ではいろんな形でリーダーシップを発揮できる場面があり、多くの学びを得られました。特にハウス対抗で行われるスポーツフェスタでは本気で優勝を目指して、メンバー全員を巻き込んだ時の一体感と高揚感は今でも忘れられません。
キャリア教育の一環で行われる特別講義もとても有意義なものでした。サッカー部に所属していたこともあって元日本代表監督の岡田武史さんの講義の印象が強く、当時は岡田さんから教わったことばかりを考えながら、スポーツに限らず様々なことに熱中したのを覚えています。
また、海外の学生と交流する機会がたくさんあったり、帰国生の友人との生活を通じて、今の自分に見えている世界はほんの一部でしかないと痛感し“世界をまたいで活躍できる人材になりたい”という想いをもつようになりました。

株式会社リクルート/手嶋 毅志(2013年度 卒業)
株式会社リクルート/
手嶋 毅志(2013年 卒業)

自己と向き合い、
自分という人物を形づくる6年間

海陽での生活は、自我を観察し、人格を選択し、他人の価値観のエコーではない「自分という人物」を形づくる期間だったと思います。友人たちと同じ釜の飯を食って生活し、先生やハウススタッフ、特別講義の講師の方々など多くの大人との出会いを通じて、自分と向き合うきっかけがたくさんありました。大学に入ってから自分の出身地をプレゼンする機会がありましたが、地元の代わりに海陽学園の紹介をするほど、充実した6年間でした。
1年生の時プログラミングに興味を持ち、学校で貸与されたパソコンを使って遊んでいました。ところがある日、不正利用防止のためのチェックが行われ、自作のプログラムがフロアマスターに見つかってしまいました。削除させられるのかと思いきや、「どんどんやればいいよ。ただし悪用はしないようにね」と、自分の背中を後押ししてくれました。その後もプログラミングにのめり込み、この頃に培われた素養が役に立って、現在は統計的機械学習という人工知能の基礎となる研究に携わっています。

弁護士法人 テミス綜合法律事務所/平野 滋隆(2012年度 卒業)
弁護士法人 テミス綜合法律事務所/
平野 滋隆(2012年 卒業)

先頭で引っ張るだけが
リーダーではないと気付かされた

海陽学園のハウスでは、小さな社会が形成されていたように思います。家族ではない友人や大人との共同生活の中で人間関係をうまく築いていく経験が、卒業後、特に社会に出てから活きています。「先頭に立ってメンバーを引っ張っていくだけがリーダーではないのでは?」と思ったのも、海陽での生活の中でした。そのことに気付いてから、客観的に自分に向いているポジションを意識するようになり、フォロワーシップなど社会で生きていくうえで必要なことを学ぶことができました。
私は1期生として入学しましたが、先生や職員の方、生徒を含めて、学業であれ、部活動であれ、何であれそれに費やすエネルギーはとても大きいと感じました。学校行事ひとつとっても、一から作り上げる楽しさとプレッシャーの中で、やり遂げた時の達成感は何物にも代えがたいものでした。
授業では判例を扱った憲法の時間が特に印象に残っています。憲法のような短い文章をどのように解釈するかというところに面白さを感じたことが、弁護士を目指すきっかけになりました。

中部電力ミライズ株式会社/野田 匠一郎(2012年度 卒業)
中部電力ミライズ株式会社/
野田 匠一郎(2012年 卒業)

ハウスのラウンジには
「何か楽しいこと」が常に転がっていた

自室を出てものの数秒で仲間のもとへ遊びに行けるという環境は、寮生活ならではの貴重な体験でした。ハウスのラウンジにはいつも仲間がいて、皆で語り合ったり、ボードゲームをしたり、スポーツ観戦をしたり、「何か楽しいこと」が常に転がっていました。また、その中で「自分のやりたいことを通じて自分自身を表現する」ことが当たり前という雰囲気がありました。私は在学中に数学に熱中しました。それを先生や同級生も応援してくれたからこそ熱中できたし、積み上げたものは今の自分への助けにもなっています。
フロアマスターとの出会いも私にとってかけがえのないものになりました。開校当時の1期フロアマスターの方々が堂々と業務紹介をされる姿がキラキラして見えて、「自分もこうなりたい!」と強く思ったことを覚えています。あの頃に抱いた“日本を、そして世界を支える人になりたい”という夢は、カーボンニュートラルの実現を目指す現在の業務の原動力になっています。

※所属は2022年現在

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