インタビュー

弁護士として活躍している卒業生に聞きました②
平野 滋隆
海陽学園1期生(2012年卒)
弁護士法人テミス綜合法律事務所
海陽学園の卒業生は多種多様な分野で活躍しています。今回は2012年に卒業し、現在は弁護士として活躍されている平野さんにお話を聞きました。
まずは自己紹介をお願いします。
名古屋市内に事務所を構える法律事務所で弁護士として勤務しています。顧問弁護士として企業からの相談だけでなく、交通事故や相続関係等の対個人となる案件、さらには刑事事件も担当するなど多種多様なフィールドで依頼者の正当な権利を実現するために働いています。
在学時はどのような学生でしたか。
学生時代は野球部に所属し熱心に活動していました。あまり真面目に勉強しておらず、よく怒られていたことも今となってはいい思い出です。私が最上級生のときのスポーツフェスタ(体育祭)が今でも印象に残っています。自分の所属していたハウス(寮)はそれまで連続で優勝していて、最終年度も優勝しなきゃいけないというプレッシャーがありました。無事、連覇できてとても嬉しかったですよ。海陽学園では、学校行事を生徒主体で企画し、実行します。上手くいかないことも多々ありましたが、そういった経験が今に生きていると思うこともありますね。
海陽学園での経験が現在のお仕事に生きていることはありますか。
授業で憲法について判例を交えて分かりやすく学ぶ機会があり、それが「法律って面白い」と思った原体験になっていると思います。
海陽学園のハウス生活では様々なバックボーンを持った仲間と共同生活を送ります。一人で引きこもる環境ではなく、絶対に仲間とコミュニケーションを取らなければなりません。ハウス生活を送る上で、コミュニケーション能力は必須のスキルです。海陽学園で過ごすうちにそのようなスキルは嫌でも磨かれましたね。気遣いや配慮といった対人スキルの「基盤」と呼ぶべき部分は、海陽学園の生活で築いたものだと思います。
卒業後に感じる海陽学園の魅力はありますか。
社会生活を送る上で必須のコミュニケーションスキルを学べることが一番の魅力だと思います。学生の頃は「学力」「学歴」に目が行きがちですが、社会に出るとコミュニケーション能力が非常に重要となります。その重要性は社会に出てからひしひしと感じています。
海陽学園では学生のうちからプレゼンテーションやスピーチをする機会が山のようにあり、それは伝統として今でも残っています。また、先ほど述べた学校行事では自分の所属するハウスを超えて、上級生や下級生とも連携します。様々な人間と協議し、葛藤を乗り越え、一つの行事を作り上げる達成感は何事にも代えがたい経験です。また、学生のうちから社会の第一線で活躍しているフロアマスターと接することは、様々な気付きを私にもたらしました。海陽学園は企業が創設した学校です。学生のうちから社会に出ることを見越した成長の機会があるのは、海陽学園の魅力だと確信しています。
最後に卒業生として、在校生や海陽学園への受験を検討している受験生にメッセージをお願いします。
【在校生へ】
海陽学園は人生の基盤作りの場です。規範を守るのが当たり前の環境で過ごした経験は絶対に社会に出てから役に立ちます。
今、目標が見つからなくても、努力の仕方、人との付き合い方、最後に踏ん張る力等の海陽学園で培った力は生きていきます。私も海陽学園で生活する上での「当たり前」に、卒業後は何度も助けられました。自分のやりたいことが見つかったときに、海陽学園の「当たり前」を生かしてください。今はその「基盤」を培い「人生の土台」を作る時期と思って、前向きに頑張ってください。
【海陽学園への受験を検討している受験生へ】
海陽学園では学力だけでなく、社会のルール、マナーを守る、人を気遣うといった集団生活でしか学べないことにもフォーカスしています。海陽学園の魅力はどうやって大学に行くかの部分だけでなく、どうやって社会で活躍するかを学ぶ場でもあることです。企業が作った学校だからこそ、そのためのスタッフがそろっています。社会に出て自分が何をしたいか、そのために学生の間に何をするのか、これらを自らが主体的に考え、様々なことに挑戦していく場が海陽学園です。海陽学園で「社会における理想の人間とは何か」を追求してほしいと思います。