インタビュー

知の祭典!国際科学オリンピックに出場している生徒に話を聞きました
I君 15期生(2020年度入学)三重県出身
M君 16期生(2021年度入学)愛知県出身
「オリンピック」という単語を聞くと4年に1度のスポーツの祭典を思い浮かべる方が多いと思いますが、世界中の中高生が参加する「国際科学オリンピック」というものが存在します。今回は、海陽学園から日本代表を目指して日々研鑽に励む生徒にインタビューしました。
これまでにどのような「オリンピック」に出場しましたか。
I:数学、地学、地理、生物学、化学、言語学の6つのオリンピックに参加したことがあります。生物学オリンピックでは2024年度に銀賞を受賞、そして日本代表候補に選出されました。2023年度は言語学オリンピックで銀賞、地理オリンピックで銅賞、化学オリンピックでは東海支部長賞(東海ブロックのなかの優秀賞)を受賞しました。数学オリンピックでは2023年度に地区優秀賞を受賞し、2024年度は現在進行形で本選に出場しています。
M:これまで数学、地学、言語学、天文学の4つのオリンピックに参加しました。2024年度は数学オリンピックで地区優秀賞、言語学オリンピックで銀賞、天文学オリンピックでは予選を突破し、現在本選を控えている状況です。

「オリンピック」では何をするのですか。
M:教科により特性は違いますが、予選の一次試験ではペーパーテスト、二次試験はペーパーテストに加え実技を含めたテストが実施されます。ペーパーテストは知識を問うものではなく、知識を応用して問題を解く力が求められます。問題は国際基準をもとに作られているので、学校での学習以外にもオリンピックに向けた対策が必要になることもあります。
I:実技テストの一例として、生物学オリンピックでは顕微鏡を用いて植物を観察し、植物の遺伝の影響を調査したり、メダカのうろこに薬品を加えてどのように変化するのか調査したりしました。予選を突破すると合宿形式の本選に参加し、合宿で優秀な成績を残した選手は日本代表候補に選出され、その中から国際大会に出場する日本代表が選出される流れになっています。
「オリンピック」に参加したきっかけを教えて下さい。
M:14期(2019年度入学)の先輩に数々のオリンピックで金賞を受賞、日本代表にも選出されている方がいて、その方と部活動で身近に交流する機会が多く、自分も影響を受けて「オリンピック」に参加したいと思うようになりました。
I:私が所属していた数学部には各種オリンピックに参加している先輩が多く、オリンピックについて話を聞く機会がありました。最初は大学の推薦に使えるかな、程度にしか思っていませんでしたが、高い点数を残せる教科を手探りながら参加したら案外良い結果が出て、段々と競技科学に興味を持ち始めました。年次が上がるにつれて「先輩に1教科でも勝ちたい!」と思うようになり、数々のオリンピックを受けるようになりました。ハウス(寮)でもその先輩と2年間共同生活をしていたので、就寝前に分からないことを直接質問するなど、自身の憧れであり到達したい存在である先輩と普段から交流しながら生活していました。

最後に海陽学園への入学を考えている受験生へメッセージをお願いします。
M:勉強というものは中学受験のためだけにあるものではなく、自分の興味の幅を広げて新しい楽しみを与えてくれるものだと思います。是非、海陽学園に入学して自分の好きなことを見つけて欲しいと思います。競技科学が好きなことのなかの一つになってくれたら嬉しいです。
I:私は競技科学には「青春」が詰まっていると思っています。例えば運動部で全国大会を目指して練習に励むのと同じように、私たちは日本代表に選出されて世界で戦うことを目標に研鑽を重ねています。努力が報われるときもあれば報われないときもありますが、そこには運動部と同じように周囲には同じ志を持つ仲間がいます。競技科学の青春を過ごせる学校は全国に数少ないですが、海陽学園には切磋琢磨できる環境が整っています。本気で学問をやりたい人も是非、海陽学園に入学して全力で競技科学にぶつかって欲しいです。