インタビュー

賛同企業が全面協力!海陽学園の「工場見学」について聞きました

賛同企業が全面協力!海陽学園の「工場見学」について聞きました

H君 16期生(2021年度入学)東京都出身
O君 15期生(2020年度入学)鳥取県出身

海陽学園では、多くの賛同企業にご協力いただき、ビジネスの最前線を知ることのできるプログラムが充実しています。前期生(中学生)を対象とした「工場見学」、後期生(高校生)を対象とした「企業訪問」では、フロアマスターを派遣していただいている企業を中心に、あわせて20社以上の賛同企業に受け入れていただいています。今回は、工場見学に参加した生徒たちの声を聞きました。

見学先の企業と見学内容を教えてください。

H:毎年多くの見学先の中から選択して見学することができるのですが、僕は中部電力のCEPO半田バイオマス発電所を希望しました。この発電所は、建築廃材由来のチップなどを燃やして発電を行っているところです。当日は会社概要の説明と社員の方との座談会を行った後に、社員の方から説明を受けながら発電所内を見学しました。

O:僕は今回、日本車輌製造の豊川製作所を見学しました。新幹線や超電導リニアを作る鉄道車両製造の会社で、当日は新幹線や電車の車両を製作している工程の見学と会社や工場の歴史について学ぶパートがありました。

新たな発見や驚きはありましたか。

H:発電所のボイラーをガラス越しに見える場所があったのですが、厚さ5㎝ほどの金属の壁で仕切られても熱が伝わってきたのは印象的でした。社員の方も「こんなに近くでボイラーを見ることはなかなかない」とおっしゃっていて、貴重な経験ができたと感じました。また見学前まで、発電所ではただ燃料を燃やして発電するだけかと思っていましたが、想像以上に複雑な過程があることを知り、驚きました。

O:普段は一般公開していないところを見学させてもらい、とても臨場感がありました。実際に作業員の方が歩く通路を通って、音の大きさや塗料のにおいを体感でき、火花が散る作業も間近で見ることができました。また、台車の成形や溶接などに多くの人の手がかかっている点が新たな発見でした。昨年訪問した他社の工場では全てが自動化されていたのに対し、今回の工場では手作業も多く見られましたが、鉄道という大きさが故の手作業であることが理解できたため、訪問してよかったなと感じました。

海陽学園の「工場見学」の魅力を教えてください。

H:今回の見学を通して発電所の大変さを知ることで電気のありがたさを実感できたように、生活を支えてくれている企業や人がいることを再認識できる点です。また、企業のホームページだけでは知ることができないこと、例えばどのような人が働いているのか、会社内の雰囲気はどんな感じかなど、企業の内面を見ることができ、あらためて企業の偉大さを実感できる点も魅力の一つです。

O:自分のイメージと実際の仕事のギャップを知ることができる点が魅力です。学校教育の一環として一般公開されていない場所に入れるのは、企業が設立した学園ならではですし、海陽学園が信頼されているからこそだと思います。また、日頃から一緒に生活するフロアマスターの方々の出身企業を訪問できるというのも大きいです。フロアマスターは企業で働く社会人としての側面をもつ一方、談笑や相談をすることができる年の近い兄貴的な存在でもあり、一緒に生活する中で信頼感が生まれています。他校でも工場見学に行く機会はあると思いますが、より多くの企業を訪れて、より深いところまで見学できる点が他校にはない魅力だと思います。

今回の見学で学んだことや今後に活かしたいことを教えてください。

H:まず、電気を作る大変さとそこで自分たちのために働いている人がいることを学ぶことができたので、これまで以上に電気を大切に使用していきたいと思いました。また、小さいことですが、挨拶がとても重要だとあらためて感じました。中部電力の従業員の方は自分たちにもしっかり挨拶をしてくださり、また所長が他の従業員にもちゃんと挨拶をしている姿を見ることができ、とても印象的でした。挨拶一つで企業や人の印象が決まってくると感じ、僕も今まで以上にしっかり挨拶をしたいと思いました。

O:お客様の安全を守るためにミスが許されない環境で働く人がいること、そしてミスを防ぐために様々な対策をしていることを学びました。工場内には、標語の張り出しや安全のためのエリア分け、イヤーマフや耳栓の着用を促す注意書きなど多くの工夫がされていました。また、作業員の方が指差喚呼をしている姿を見て、ちゃんと指を差して確認したい物事へ視線や意識をしっかり向けることが大切だと理解できました。指差喚呼は登校時の個室確認や忘れ物チェックなど学園生活にも応用できるので、取り入れていきたいです。