インタビュー
ハウスにおける父親役!「ハウスマスター」に聞きました
金木 健 ハウスマスター
1年生ハウス担当
神奈川県出身
生徒たちが生活するハウス全体の教育をつかさどり、父親役となるのがハウスマスターです。今回、1年生ハウスを担当する金木ハウスマスター(HM)に、人材育成にかける想いを聞きました。
まずは自己紹介をお願いします。
金木 健(かねき たけし)と申します。教員として神奈川県の私立中高一貫校での勤務、JICAの青年海外協力隊への参加を経て、海陽学園のHM職に就きました。学園の立ち上げ間もない時期から建学の精神を体現できるハウスづくりに取り組み、現在はHMの中で最長となる17年目を迎えています。これまで世に送り出してきた多くの卒業生からは「海陽の親父」とも呼ばれています。
海陽学園のハウスにはどういった特色がありますか。
多岐に渡る豊富な経験を持つHM、日本を代表する各分野から派遣されたフロアマスター(FM)と寝食を共にして、常に生徒に寄り添い、見守りながら成長をサポートする点が大きな特色です。ハウスはまさに「家」であり、垣根のない集合体・集団として生活をする場所だと考えています。生活をするといってもただ寝泊まりをするのではなく、ハウスの中で自然発生的に起きる実体験・原体験を含めた多くの学びを通じて、人として生きるための「人間力」を涵養することができる場所であると考えています。
HMとしてどのようなことを大切にされていますか。
生徒と真摯に向き合い、「子供を育む」という意識を持つことです。自身の経験を踏まえながら「ありのままの大人」「ひと」として、誠実に接することを常に心がけています。ハウスで過ごす6年間は少年から青年へ変化していく時期であり、個人差はありますが、学齢以上の成長を見せてくれる生徒もいます。ハウス生活という新たな環境に身を置くことで大小様々な成長がありますが、生徒自身が、人として一回りも二回りも大きくなっていくことを体感できる場所だと思っています。
生徒たちに伝えたいことを教えてください。
嘘・偽り・ごまかし・ずるいこと、これらは信頼関係を築くうえで最も重要なことであると考え、絶対にしてはいけないと言い続けています。「正實致富」という伊藤博文の言葉にもあるように、正直で誠実であることで、結果的に望みを叶えることが出来るということを伝えています。
海陽学園への入学をご検討されている保護者の方に一言お願いします。
12年間大切に育ててきたご子息を親元から手放すということが、ご家庭にとっては一番大きなハードルかと思いますが、海陽学園には同級生と支え合い切磋琢磨しながら人として成長できる環境が整っています。そしていつでも相談できる大人が傍にいて、その成長を常に見守っています。自分自身と向き合い、答えを見つけ、行動に移す。厳しいと感じることもあるとは思いますが、その苦難を乗り越えたときにこそ、成長に繋がる一歩が踏み出せるのだと思います。壁に当たっては挫折し、それを乗り越えることを繰り返し、人として成長できる機会が学園生活の中に数多くあります。まだ海陽学園にお越しになったことがない方は、是非一度、海陽学園に足を運び、実際の学園をご覧頂けると幸甚です。