インタビュー

懐かしのあの人に直撃!フロアマスターOBに聞きました

懐かしのあの人に直撃!フロアマスターOBに聞きました

吉野 和也さん
元フロアマスター(2020~21年度)
トヨタ自動車㈱

今回のインタビューでは、「懐かしのあの人に直撃!」ということで、2020年度から2年間フロアマスターを務めた、トヨタ自動車㈱の吉野さんにインタビューしました。

まずは自己紹介をお願いします。

トヨタ自動車㈱の吉野和也です。2020~21年度に海陽学園に出向し、フロアマスター(FM)を経験させていただきました。1年目は2~3年生(中学2~3年生)、2年目は4~5年生(高校1~2年生)のハウスを担当し、多くの生徒たちと関わることができました。また、キャリア教育やソサイエティのとりまとめを行ったり、学園の広報活動に携わったりと様々な経験をさせていただき、自称・プロFMと豪語しています(笑) 現在は、ラグビーチーム「トヨタヴェルブリッツ」の事業スタッフとして働いています。

FMとして2年間を過ごしてみて、いかがでしたか。

着任当初は、教育の素人である自分に何ができるのか不安もありました。それでも私自身の中高生の頃を振り返ると、すごく多感で、多くの人の考え方や行動に影響を受けながら、今の自分を形成する土台づくりの時期になっていると思いました。なので、私も1人でも多くの生徒にポジティブな影響を与えられるようにと奔走しました。そんな2年間は、生徒やハウスマスターの先生方、優秀なFMの同期に恵まれて、私にとってもかけがえのないものとなり、一生の財産となっています。

生徒とのハウス生活で、印象に残っていることを教えてください。

年度終わりの3月に実施される「FMお別れ会」はすごく印象に残っています。生徒たちが思い出ムービーを作ったり、みんなで楽しめる企画を準備したりして、僕たちFMを盛大に送り出してくれます。思春期の生徒たちはなかなか直接伝えてはくれませんでしたが、生徒たちの想いが随所に感じられ、「FMをやって本当によかった」と感じられる一日でした。サプライズとして人生で初めて顔面ケーキをされたのですが、それもいい思い出になっています(笑)

現在の仕事にも活かせていることはありますか。

業務面では「失敗に臆せずにやってみる」ということが以前よりもできるようになった気がします。これは右も左も分からない環境に飛び込んで2年間やり抜いた経験によると思います。或いは、生徒たちに「失敗してもいいからバッターボックスに立とうぜ」と日頃言っていたので、自分自身にも言霊になって返ってきたのかもしれません(笑)

あらためて海陽生にメッセージをお願いします。

FM時代にも口が酸っぱくなるほど伝えていましたが、生徒たちにとって、今は「人生の基盤づくり」の時期だと思います。自分の可能性を信じて、色々なことに本気で挑戦して欲しいと思います。また、海陽学園で私自身が常に感じていたのは「生徒たちが本当にイキイキとしているな」ということです。今の時代には珍しく、スマホ禁止、消灯時間の徹底、毎日の夜間学習など制約も多い中ですが、生徒の皆はいつも楽しそうでした。もちろん、寮生活は楽しいことばかりではありませんが、支えてくれる友人や先生、ハウススタッフが海陽学園にいるからこそ充実した生活が送れているのだと思います。海陽学園での濃密な人間関係は本当に貴重です。友人や先生方、FMとの全ての出会いを大切にしてください。