インタビュー

保護者の方のリアルな声!PTA会長に聞きました

保護者の方のリアルな声!PTA会長に聞きました

瀧 浩之 様
PTA会長、14期生(2019年度入学)愛知県出身生徒の保護者

今回のインタビューでは在校生保護者の方のリアルな声をお届けする企画として、PTAの瀧会長にお話をお伺いしました。

海陽学園への入学の決め手をお聞かせください。

本人の希望が第一です。初めは地元の私学の説明会に何校か参加したのですが、大学への進学率などの説明が中心で、正直言ってあまり代わり映えしない印象を受けました。それから色々調べていくうちに全寮制の海陽学園のことを知り、建学の精神に共感を持ちました。決め手になったのは、宿泊体験入学に参加したことです。企業から派遣されているフロアマスターと色々な話をしたことで、本人が「海陽に入りたい」という想いを強く持つようになりました。父親としては積極的に寮に入れたかったわけではないのですが、小学生の頃に短期留学をした経験もあり親元を離れる不安は大きくなかったので、本人の意志を尊重することにしました。

入学当初の様子はいかがでしたか。

うちの息子は、泣いたりすることもなく、特にホームシックらしいことはありませんでした。ただ、1年生の2学期に入ってから「眼鏡が壊れたから家に帰りたい」という電話が何度かありました。学校の近くにも眼鏡屋はあるだろうとも思いましたが、本人の希望どおり帰省させることにしました。家に帰っても本人から悩みを聞くわけでもなく自然に振る舞っていましたが、後でハウスマスターに聞いたところ、2学期からハウス長を任され、彼なりにストレスを抱えていたのだと知りました。今思えば、あれはホームシックだったのかもしれません。それ以降は、本人から帰省したいと言い出すこともなくなりましたので、きっと自分なりに乗り越えて、充実したハウス生活を送ってくれているのだと思います。

ご子息の成長を感じることや、期待することを教えてください。

夏休みなどの長期休暇に、自分達で旅行の計画を立てて実行していることです。1年生の時は、新幹線に乗って友達の家に行く程度でしたが、最近は宿泊先の選定から新幹線や飛行機、フェリーなどを組み合わせた旅行を計画しています。今年は、5年生になって海陽祭の企画・運営の中心を担うということで、仲間たちとそれぞれ手分けして関西や関東にある他校の学園祭を視察するなど、実りのある休暇を楽しんでいました。保護者目線では、当然勉強はできてほしいですが、それだけではありません。息子の良いところは、これまでもハウス長や生徒会副会長を務めたりと、何事にも挑戦できることだと思っています。海陽学園での生活はもちろん、大学生や社会人になっても積極性をなくさずに続けてほしいと思います。そして自分の進むべき道が見つかったら、それをとことん深く追求してもらいたいです。平均的にいい人間を目指してほしいとは思いません。尖っていてもいいので、本人の良い部分をどんどん伸ばしてもらうことを期待しています。

保護者目線で感じる海陽学園の魅力を教えてください。

海陽学園では、学校の授業に加え、ハウス生活そのものが教育の柱になっています。全国から集まった生徒たちとの共同生活では、リーダーシップや協調性といった社会性が自然と身についていきます。大学に行くための学力ももちろん必要です。それ以上に、社会に出てから必要な力と言われている「非認知能力」を高める為に、海陽学園ではプログラムとして取り組まれていますが、これをハウス生活を通して身につけられるのは、他の学校にはない魅力だと思います。また、フロアマスターの存在は大きいと思います。一般的な通学制の学校では社会人と話をする機会が少なく考え方が偏ってしまうことも考えられますが、海陽では一部上場企業の社員が一緒に生活して、社会や企業のこと、自身の経験についてプレゼンテーションしてくれます。息子も、すでに我々よりも多くの企業のことを知っていますし、SDGsや憲法改正など時事問題についてもきちんと理解しています。ハウス生活での会話の中から多くの情報を入手し、鍛えられている証拠だと思います。

PTAの活動についてお聞かせください。

海陽学園の保護者の方は全国各地にいらっしゃいますので、学園と保護者、そして保護者同士のつながりを深めることを軸にして活動しています。全寮制の環境では毎日ご子息から学園での出来事を聞けるわけではありませんので、PTA会報での定期的な情報発信はもちろん、学園のイベントがある時にはPTAから保護者の皆さんに来校を促すなど、学園への理解を深めてもらうことに力を入れています。また、毎年春と秋に開催している地区懇親会は、同学年だけでなく学年の異なる保護者のタテのつながりもでき、親睦が図れる貴重な機会となっています。コロナ禍では集まることさえ難しい状況もありましたが、今後は対面でのコミュニケーションを充実させていくことで、お互いの理解をさらに深めていけたらと思っています。