インタビュー

4・5年生担当フロアマスターに聞きました

4・5年生担当フロアマスターに聞きました

宮下フロアマスター(ハウスF) キリンホールディングス㈱より出向
山川フロアマスター(ハウスE) ㈱アイシンより出向
阿部フロアマスター(ハウスD) トヨタ自動車㈱より出向

海陽学園の特長の一つに、企業から派遣され生徒たちとハウス生活を共にするフロアマスター(FM)の存在があります。
今回は、現在4・5年生のハウスを担当している3名のFMにお話を聞いてみました。

まずは自己紹介をお願いします

宮下:キリンホールディングス㈱から出向しています、宮下です。出向元では工場人事を3年間、量販営業を2年間経験し、計5年間を福岡県で過ごしました。現在は4・5年生(高1・2年生)が在籍するハウスFのフロアマスターとして生徒と楽しく生活・仕事しています。

山川:㈱アイシンから出向しています、山川です。出向元では人事部にて新卒の採用担当を1年間経験し、今年の3月より海陽学園に着任しました。宮下と同じく、4・5年生が在籍するハウスEのフロアマスターです。週に3回部活動にも参加し、生徒と多岐にわたって交流しています。

阿部:トヨタ自動車㈱から出向しています、阿部です。出向元では工場で使用する設備の調達を5年間、人事部門で社内向け教育や日本全国の高校生へ向けたキャリア教育を実施していました。同じく、4・5年生が在籍するハウスDのフロアマスターとして生徒と共に生活をしています。

みなさん所属するハウスが違いますが、ハウスによって特色の違いはありますか。

宮下:全く違いますね。ハウスDは規律正しく統制の取れたハウス、ハウスEは明るく活発なハウス、ハウスFはその中間でオンオフのバランスが取れたハウス。という印象ですが、お二人はどう思いますか?

山川:確かにハウスごとに違いは感じます。ハウスEは、持ち前の明るさ・活発さで学校のイベントを盛り上げてくれる生徒が多いですね。活発さのあまり苦労する場面も何度かありましたが(笑)。 ハウスマスターの方々の人柄や教育方針が、それぞれのフロアで生徒達へ影響を与えていることは間違いないと思います。

阿部:ハウスDはハウスマスターの方針や、3人いるフロアマスターもしっかりしている事もあり、規律を守り、全員でルールを守ろうと言う意識が根付いているハウスです。ただ、ハウスイベント等、楽しむ時は思いっきり楽しんでいますよ!

フロアマスターとして赴任してから半年が経ちました。この間で印象に残っていることを教えてください

宮下:やはり海陽祭やスポーツフェスタ(体育祭)が最初に思い浮かびますね。授業や部活の合間を縫って一生懸命準備している姿、当日最高のパフォーマンスを発揮して会場を盛り上げている姿、悔しい想いをして涙を浮かべている姿。どの姿を見ても愛おしく感じます。先日行われた海陽祭の翌日、一人の生徒が「ハウススタッフの皆さんのお陰で最後までやりきることができました」と感謝の言葉をくれたときは涙が出そうになりましたね。

山川:私は、4年生学年行事の富士登山です。今年度は、コロナウイルスの影響により直前で中止となってしまいましたが、実行委員を中心に全員登頂を目指し準備や訓練に励む姿には胸を打たれるものがありました。海陽生の良いところは、一つの目標に対して皆が同じベクトルで行動できるということです。やり方や考え方は違っても、目標達成に向けて皆で意見を出し合い、行動に移すことができるのは、やはり海陽生ならではと感じます。是非、富士登山はリベンジしたいものですね

阿部:私は企業訪問が印象的でした。自社(トヨタ自動車)の企業訪問を担当する中で、今年はカリキュラムを一新しました。車の開発から生産完了までを1日で学ぶ内容で、どのような思いで車が作られているのかが分かるように工夫しました。当日は10名程度の生徒が参加したのですが、実際に企業の本社や工場へ行く貴重な機会になったかと思います。他の企業へ行った生徒も、実際に企業で働く方々と触れ合うことで自分の将来像を描くことができたのではないでしょうか。

フロアマスター個人として、日頃から生徒に意識して伝えていることはありますか。

宮下:「社会に出たら人間力!」ということです。学力はもちろん大切ですが、挨拶や礼節等の基礎が構築できていなければ本校の目指す「リーダー」にはなれません。自分から挨拶できる、落ちているゴミを拾える、ありがとうやごめんなさいが言える。そんな小さいことでいいので是非生徒には人としての当たり前をできるようになってほしいと思っています。

山川:「心をこめて」この言葉につきます。4年生ともなると海陽での生活の半分を終え、慣れが生じてくる時期だと考えています。当たり前に学校の先生が授業をしてくれて、当たり前に食堂のご飯を食べることができる。そして、何より恵まれた仲間と毎日生活を共にする。これらを単に当たり前のこととして消化するのではなく、今一度原点に立ち返り、当たり前のことに感謝の気持ちを持ってほしいなと感じています。何より、卒業する際に海陽学園に来てよかった!学園生活を支えてくれたお父さん、お母さんありがとう!と素直に言うことができる生徒になってくれると良いな、なんて考えています。

阿部:「向き不向きよりも前向きに」です。中高生の年代はどれだけでも自分の可能性を広げることができる貴重な年代です。自分の中に眠る可能性を知ってもらうためにもまずは前を向いて手を動かしてみる。と言うことを生徒には伝えています。「苦手意識があったが、実際に手を動かしてみるとそんなことはなかった」と言う気づきがある生徒も多いです。

最後に海陽学園への入学を検討している皆様へメッセージをお願いします。

宮下:本校は、学力に加えて社会で活躍する力を伸ばすこと重視しています。先日実施した海陽祭もその機会の一つで、生徒主体で創り上げていく過程で物事の進め方や人の巻き込み方等を学び、社会で活躍するためのスキルやマインドを磨き上げていきます。
入学に際し不安な点もあるかと思いますが、社会人であり、年齢も近い我々フロアマスターがお子様に一番近い立場で寄り添い支援しますのでご安心ください。「大きく成長したい!」という意志を持っている人は是非海陽学園に来てください。お会いできることを楽しみにしています!