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【特別講義】「外交官という職業について」を開催!

2月4日(土)、元駐米日本大使の加藤良三先生による特別講義を開催しました。


「外交官という職業について」をテーマにした講義では、加藤大使ご自身がどのような中高生であったかに始まり、駐在されたアメリカやエジプトでのエピソード、沖縄返還の際の労苦に至るまで、外交官の視点から見える折衝の難しさや多くの人生の教訓についてご講義頂きました。
講義の後段においては、外交官時代のご経験から得られた教訓についてお話し頂きました。
米国の名門一族ロックフェラーの当主が若手時代の加藤大使にも近い距離で敬意をもって接してくれたというエピソードでは、アメリカでは階級が高い人間であっても威張らず、威厳があるということをお話しされ、熱心に聞き入る生徒の姿が印象的でした。
その他にも、常に余裕をもって行動することの大切さ、現状の成績に一喜一憂せずに自分が伸びる時期を見逃さないようにすること、知見・学識から生まれるユーモアは国を超えてコミュニケーションの要になることなど、多くの教訓を頂きました。
質疑応答では、生徒から「外交官として守るべき国益の設定を如何にするか」との質問があがり、加藤大使からは「自国に満足感を感じる国民人口の割合をいかに保つか」が重要であること、日本を第一に考えるからこそ対等の外交が可能になることなどをご回答頂きました。
質疑応答の時間では足りず、講義後の控室にも生徒達が列を成すなど、知的好奇心を大いに刺激され、また加藤大使のお人柄に深く感銘を受けた様子で、今後の世界観を拡げ自身の未来を俯瞰する上で多くの学びを得たものと思います。